続く生徒面談&三者懇談。
校舎ではテスト期間にも関わらずたくさんの生徒・保護者のみなさまが来校しています。
面談では受験生にとって悩みの種である「併願校」についても相談を。
国公立大志望の受験生が多い福井県の高校生にとっては、選択が難しいところです。
まず、そもそも論として「私大について、よく知らない」という現状。
多様化する私立大学の学部・学科、そして入試方式。
保護者の皆様が受験された頃とは様変わり!…という大学ばかりなのが実態ですね。
どんな学部があり、どんなことが学べるのか。
受験科目・難易度・試験日程や方式など、各大学の違いを把握して検討しなければならない。
そこで大きくネックになるのが、「お金」の問題。
県内には大学の選択肢が決して多いわけではないため、国公立であろうが私立であろうが自宅を離れた学生生活になる生徒が多数。
そうすると、当然生活費の仕送りも必要になるわけで、こりゃ大変です。
大学院まで進学することも想定すると、かなり準備が必要になりますね。
ご兄弟姉妹がおられたり、それが理系学部だったりすると尚更。
とある保護者の方との面談で、
「今この子の兄が名古屋で大学2年生。で、この子たち(双子のお子様たちでした)もそれぞれ違う大学を志望しています。そうすると、自宅も合わせると4つも家賃を払わないといけない。先生!何とか国公立大に進学させてやってください!!」と。
結果としては、無事に神戸大学と富山大学に合格してくれて心底ホッとしたのを覚えています。
「我が子の希望を叶えてはやりたいけど、できれば国公立で…」というのは自然な流れだと思います。
でも、ひとつも私大を受験せずに国公立一本勝負!というのも不安が。
入試本番という「経験値」と、「合格した!」という安心感。
自信を持って第一志望に挑むための、大切なプロセスと言えます。
ただ、医学部薬学部といった学部によってはそれも難しい。
ご家族と受験生本人の意向をくみとりつつ、選択肢をご提案しています。
「併願校を考えるのなんて、まだ早いんじゃないの?」というお声もいただきますが、いずれは考えなければならない選択肢。
秋になり、たくさん模試を受けたりセンター試験が近づいてから決めるのもなかなか大変です。
準備と検討と大学調べは、早めに。
じっくりと想定しつつ、手元の勉強は第一志望に向けて地道に進めていく。
ご相談とアドバイス、おまかせください。