台風の影響からか、秋風が強く吹く9月。
去る日曜日、大阪の梅田スカイビルにて河合塾マナビスの研修会が開催されました。
生徒保護者のみなさまにはバレバレですが、井上は大阪出身です。
(10年以上福井在住ですが、関西弁がまったく抜けません)
小・中・高・大と、大阪で青春時代を過ごしてきました。
で、久しぶり大阪・梅田界隈をウロウロ。
あまりの変わりように、キョロキョロと完全にお上りさんでしたね。
で、研修。
今回は東と西の全国2会場で開催され、西日本のマナビスの先生たちが集合。
テーマは、「アドバイスタイム」でした。
河合塾マナビスでは、映像授業で生徒たちは学習を進めていきます。
たびたびお伝えしていますが、映像授業を受けただけでは1点も成績は上がりません。
で、マナビス生のみなさんには以下の学習フローを大切にしてもらっています。
①予習
・解ける or 解けない
・知っている or 知らない
予習をがんばりすぎる必要はないものの、「フィルター」をかけて特に授業で集中すべきところを明確にする!
②映像授業の受講
・特に解けなかったところや知らなかった知識を丁寧に
・必要があれば一旦停止&巻き戻して確認しながら
・復習すべきポイントを明確にしながら
③チェックテスト
・授業内容の理解度を点検するため、受講後すぐに受験
・自己採点をして、何が間違いの原因かを確認
④アドバイスタイム ← コレが大阪での研修テーマ!
・授業のポイントや学んだことを、「生徒が先生に説明する!」
・わからなかったことの理由や原因、その解決策を先生と一緒に確認
・具体的な復習の方法や、いつまでにどうやってやるかを決める
以下は、吉田新一郎氏の『効果10倍の<教える>技術』からの抜粋です。
「”聞く”だけでは覚えない?聞くだけよりも”9倍”身につく学びの方法」をご紹介します。
*数字(%)は記憶に残る割合を表しています
1. 聞く(10%)
学校の授業などに代表される「講義」というスタイルは、”聞く”ことが主な学習スタイルです。しかし、この”聞く”という作業だけでは、記憶への定着率は10%だそうです。
2. 見る(15%)
いわゆる資料や黒板の板書など、視覚情報の方が「聞く」だけよりも、定着率が増加するそうです。それでも、まだ15%にとどまっています。
3. 聞く&見る(20%)
既出の「聞く」と「見る」を組み合わせると、定着率は20%に上昇するそうです。これでやっと1/5ですね。
4. 話し合う(40%)
学びに関することを仲間や講師(教師)と話しあうと、「聞く&見る」の2倍の定着率となる40%にのぼるそうです。
ワーク形式の勉強会が身につきやすく増えていることもなんだか納得です。
5. 体験する(80%)
学びに関することを、実際に体験すると80%が記憶に定着するそうです。
「人は失敗から学ぶ」というのも、体験から学びを得ている典型例かもしれません。
成功するだけではなく、失敗しても”体験”したほうが学びは身につくのかもしれませんね。
6. 教える(90%)
学びは人に教えると、記憶への定着率が90%にもなるそうです。
進学率の高い学校は、生徒同士が教え合っている雰囲気があるそうですが、教えることで「自分も学んでいる」という典型的な一例なのかもしれませんね。
“教える”と同じように、自分で”見つける”(発見する)というスタイルも、90%程度の記憶の定着率があるそうです。
科学的にも実証され、ビジネスの研修現場などではそれがあたりまえになっている「教える」ということ。
映像授業という、一見すると受け身な学習方法を大きく変える「アドバイスタイム」。
それをより効果的にすすめるには、生徒にどうアプローチすべきか?という内容でした。
全国の予選を勝ち進んだ先生たちの迫真のロールプレイングは、ヒントが満載。
井上もメモをたっぷり取りつつ、「福井に帰ったらすぐに実践せねば!!」と。
ふっふっふ。
生徒のみなさま。
パワーアップした先生たちに、こうご期待。
お覚悟めされい!!