模試ラッシュの高校3年生たち。
過去問にも着手してもらっており、こんな相談が続出しています。
「記述の数学は書けるようになってきました。でも、マーク式になると一気に時間が足りなくなって…」
「センター過去問の英語、最後の大問に残された時間は10分くらい。普通に考えれば完答できたのに…」
「評論・小説と解いていって、気づいたら50分以上たっていた。最後の漢文は本文をザッと読んだだけで…」
2次試験をイメージした記述式と、センター試験を想定したマーク式。
たとえ同じ数学や英語でも、その対策と解く方法論には差があります。
上記の通り、「記述式は時間がなんとか間に合うけど、マーク式は厳しい」という声が大多数。
一見すれば、選択肢の中から正答を選ぶのマーク式の方がラクな感じがありますよね。
が、たとえば数学で言えば解答の方針が定められている中で答えを作っていく必要があります。
「この問題知ってるぞ!ア~、あの解法ならすぐに答えまで出せるけど…。この式の流れで解くってことは…!」と。
解ける!やったことがある!という意識があるだけに、焦る。
焦ると計算ミスや転記ミスがあって、ますます合わない。
イライラが募って、いったん飛ばして次の問題に進む。…ものの、アタマの片隅で先ほどの問題が残っていて集中力を欠いてしまう。
「記述式なら、自分なりの解法パターンで組み立てることができます。解いていても楽しい。でもマーク式になると…」という理系生の気持ちもよくわかりますね。
さらに、マーク式の選択肢には、ワナがたくさんしかけられています。
知識が増え、力がついて判断力がつけばつくほど、選択肢の細部が気になってくる。誤解しそうな選択肢が並び、ワナにかかりたくない!という思いから慎重になりがちです。
「2択まではすんなり絞ることができるようになったんですけど、そこからいつも悩んでしまって…」と。
評論・小説などは、後半の設問になると配点が7点や8点。
「落としたくない!落とせない!!」という思いから、絞り込みにも時間がかかります。
終了後自己採点をしていて、「やっぱり最初はコッチだと思ったのに~!!」という悲鳴は毎年のこと。
だからこそ、記述には記述式の対策が。
センター試験に向けては、マーク式の対策が必要になるのですね。
そんな時間が非常にタイトなセンター試験、どう立ち向かっていくのか。
長くなりましたので、次回の時期に続きます。