蝉の鳴き声が響く午後。
午前中の部活練習を終え、ぞくぞくと高1・高2生が来校しています。
夏の課題に追われつつ、一学期の復習・弱点強化。
さらには、予習へとふみこむ計画を立てたマナビス生のみなさん。
オープンキャンパスに、花火に、海にプール。(デートも!?)
勉強に忙しい中で、青春時代を走りぬいてくれています。
さて本日のテーマ、「大学入試と高校入試」。
まずは高校入試。
振り返れば、とってもシンプルな選抜方法ですね。
藤島高校であろうが高志高校であろうが羽水高校であろうが、
5教科500点満点の共通問題。
科目も配点も同じで、勝負する相手は県内の同級生。
競争倍率も、1倍前後~1.6倍。
そこでどれだけの得点を重ねることができるか、で合否が決まります。
これが大学入試になると、一変。
まず、選択肢が一気に全国へ。
さらには、試験科目・配点にも大きな違いが。
例えば、京都大学と地元・福井大学の比較。
【京都大学 工学部 建築学科】
センター試験:200点満点(ボーダー得点率 85%)
二次試験:800点満点(ボーダー偏差値 65.0)
二次科目:英・数Ⅲ・国・物・化 の5科目
【福井大学 工学部 建築・都市環境工学科】
センター試験:900点満点(ボーダー得点率 63%)
二次試験:600点満点(ボーダー偏差値 47.5)
二次科目:数Ⅲ・物 or 化 の2科目
同じ学部・学科であっても、目指す大学によってこれだけ大きな違いが。
科目数・ボーダーライン・配点比率・出題傾向や頻出分野。
目標を定め、そこに求められている学習を計画的に進めなければいけません。
これを、高校の一斉授業で進めていくことは非常に難しいんだと思います。
さらにライバルは全国の同級生+先輩(いわゆる浪人生)たち。
中高一貫校や難関私立高校、予備校でブンブン鍛えられた受験生。
高校野球でいえば、地方予選と甲子園の違いでしょうか。
県内で一番強かった高校が、全国の猛者と戦うとなかなか勝ち星を挙げるのは厳しい。
でも、それを突破しなければ笑顔の春は訪れません。
学び、将来の職業、住む場所、出会う人…。
その決断が人生に大きな影響をもたらすであろう大学入試。
将来の人生設計だけに、じっくりと。
でも、合格するためにも一日も早く。
ともに考えていきましょう!