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続く雨。
外で練習をしている部活生のみなさま、風邪などひかれませぬよう。
さて、前回の続き。
今回は「守・破・離」における第二段階、「破」ですね。
「破」
次の段階で、指導者の話を守るだけではなく、破る行為をしてみる。
自分独自に工夫して、指導者の話になかった方法を試してみる。
スポーツなどでも「型破りなプレー」と評されるように、いわゆる常識から外れた、それを超えたレベルですね。
自分ならではのやり方、自分にあった・成果につながりやすい方法論とも言えます。
これは、スポーツだけでなく勉強や研究といった事にもあてはまります。
ご存知、iPS細胞でノーベル賞を受賞したの山中教授。
文系の井上にはサッパリわからない研究内容ながら、彼のファンで何冊か本を読んでいます。
で、「若い世代へ ノーベル賞科学者からの提言 〜科学技術で次の時代を切り開け〜」と題した対談で、こんなことを。
以下引用ーーーーーーーーーーーー
歌舞伎役者の5代目・坂東玉三郎さん(人間国宝)が京都賞を取られて、京都で授賞式に出たときにお話を聞きました。
そうするとやっぱり、彼は「型破りなことをやりたい」とおっしゃっていって。僕たちもやっぱり、型破りな研究をしたいんですけれども。
でも、彼がそこで言われていて、僕も本当そうだと思ったのは、「型破りになるためには、まず型をしっかり学びなさい。型をしっかり学んだ上で、それを破る努力をしなさい」と。
おもしろかったのは、「型をしっかり身に付けなかったら、それは型破りじゃなくて、かたなしや」と。でも、本当にそう。
私たち研究者も、やっぱり教科書も読み、論文も読むんですが、そういう知識がないと無駄になるかもしれないですよね。
その上で、常識を疑ってかかる。
それが研究です。
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ふむ。
人間国宝とノーベル賞受賞者の言葉や考えには、重みと深みがありますね。
では、受験勉強で言えばどうか。
やっぱり、まずは「型を守る」ということをしっかりやる。
前回の記事でも書きましたが、ここをサボるとまさに「かたなし」。
知識もやり方も定着していないままでは、型を破ることなんてできません。
で、型を守り抜いた受験生にやってくる「破る」瞬間。
毎年指導をしていて、模擬試験で一つ抜け出てくる瞬間。
基礎の醸成と演習・復習を繰り返したからこそ確立していく、「自分なりの勉強法や解き方」。
福井の高校生たちを見ていて、この「破」ばかりを追い求めて上滑りを起こしている生徒が多く感じます。
地道な努力の継続の先に、きっと訪れるであろうその瞬間までガマン。
それが「破」に到達する最短距離だと思います。
う〜む。。
またまた長くなりましたね。
次回へ。