ブログの投稿が滞ってしまいました…。
というのも、先週末は全国の塾の先生が集まる全国研修大会へ参加するため、岩手県盛岡市へ。
たっぷり学ばせていただきました!!
そちらは後日の記事で。
長々と書いてきました数学の対策について、いよいよ最終回です。
よろしければこちらからお読みください↓
では、マーク式の数学を解けるようになるための最大のポイントを2つ。
ズバリ、「解からも飛び石を作る」「解法の引き出しを増やす」です。
「解からも飛び石を作る」とは。
まず、数学の問題を解くにあたって「方針」を立てますね。
「図のココに線を引いて、ココを求めてから次に…」
「あの公式にあてはめてみて、そこからこう導いて…」
ここで、自分の方針どおりに進めていけるのがベスト。
…ですが、何度も書いているようにセンター試験の数学は、「方針が定められて」います。
「ウ~ン、ここまではいけそうだけど。。どうやってもその数字が入るのは変だし…」
「完全に行き止まり。どう考えて進んでいけば…」
となることもしばしば。
「あの公式使えれば解けるのに…!」と悶々として、焦る。
で、どんどん時間が消費されて…と。
思い起こせば、2015年のセンター試験数ⅡB。
非常に難易度が高く、平均点は何と39点!!
全ての受験生にとって、恐ろしい年でした。
その年、それまで過去問演習でも良い年で70点そこそこだった受験生(文系生)、なんと当日88点!
難しいセンター本番で、自己ベストをたたき出しました。
よくよく聞いてみれば、成功の秘訣は「解から逆算して考えた」ということ。
つまり、虫食い状態になっている結論(解)からも「ココにはこの数字があてはまるのではないか?」と考えてみる。
本来は前から順に論理だてて進めるべきですが、試験当日はそんなことばかり言ってはいられません。
前後の式や図形から推察し、仮定し、あてはめてみる。
先ほどの生徒、全受験生が立ち止まったややこしい部分をスルーして、その先から数字を当てはめて逆算してみたところピッタリ。
結果的に、時間をかけずに正答率の低い問題をクリアすることができたそうです。
運も味方につけて、計算ミスも発見して修正することができて自己ベストをたたき出した。彼は見事第一志望の国公立大に推薦で合格!
数学が得意な理系生ほど、じりじりと考えてこだわりすぎてしまう。
思い切って、解からも飛び石(=方針)を作ってみることで気づくこともあるはずですね。
とは言うものの、いきなり本番でやれ!というのは難しい。
マナビス生のみなさんには、普段の過去問や黒本演習から実践してもらっています。
そして、いよいよ最後。
「解法の引き出しを増やす」、結局最後はこれに尽きます。
高校の数学の先生や、予備校講師は30~40分でセンター数学を解き終えて満点を取るそうです。
なぜそんなことができるのか。
非常に端的に言えば、「解法の引き出しが多い」からですね。
確率だろうがベクトルだろうが微積だろうが、その問題を見た瞬間に頭の中では何パターンもの解法が出てきている。
類似問題を解いた経験値がモノを言う。
陥りがちなミスや落とし穴も知っている。
だからこそ、すぐに解法の方針を決め、計算に取り掛かることができる。
「迷う」ことがないのですね。
つまり、解法の引き出しを増やすことで彼らに近づくことができるはず。
かつて、東京大学の理科Ⅰ類へ現役合格したマナビス生が言っていたこと。
「ボク、数学は苦手なんでマナビスの教材とフォーカスの解法を丸暗記しました。だってその方が速いし正確じゃないすか。自分ではなかなか気づけないんで…」と。
受験生のみなさん。
東大に合格するような学力をもっていても、謙虚に基礎基本を覚えることを大切にしています。
いや、むしろそれを大切にできたからこそ最難関大へ合格できたのかもしれません。
なかなか結果につながるわけではない数学。
勝負はここから。
少しでも受験生のみなさまの参考になれば幸いです。
一緒にがんばろう!!